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[公演プログラム・ノートより抜粋]
作曲者ブラッド・フィーデルは、ジェームズ・キャメロン監督から試写を見せてもらうと本作のメインテーマを瞬く間に作曲し、それを聴いたキャメロンは、「これだ! 映画そのものだ!」と即座にOKを出したという。
ターミネーターの心拍音を表す「ダダダダ ダダダダ」というリズム(心拍音のリズム)。ターミネーターの動きに合わせて脈のように変化していく「ダダン ダダン ダダン ダンダン」およびその発展型である有名な「ダダン ダンダ ダン」のリズム(ターミネーターのリズム)。ターミネーターに対して戦いを挑むサラとカイル(つまり人間)の「レミファーミド(1オクターブ下の)ファー/レミファーミドラーソー」というシンプルなメロディ(人間のメロディ)。
本編冒頭の《メイン・タイトル》で演奏されるメインテーマは、ほぼこれら3つの要素だけで構成されている。そしてその中に、機械v.s.人間の戦いという本作の物語のエッセンスがすべて表現されている。
今回世界初演される『ターミネーターLIVE』は、作曲者フィーデルの協力とアドバイスに基づき、1984年に録音された『ターミネーター』のサントラを完全に譜面化。舞台中央に巨大な和太鼓(大太鼓)を設置し、それを2人の和太鼓奏者が叩くことで、心拍音のリズムとターミネーターのリズムを可視化するという驚嘆すべき手法を編み出した。和太鼓はスクリーン中央すぐ真下に置かれているので、どんなに映像に釘づけになっていても、2人の和太鼓奏者がリズムを叩く様子が必ず目に入ってくる。2人が叩くリズムのほとんどは、心拍音のリズムか、ターミネーターのリズムのどちらかでしかない。しかもそのリズムは、ターミネーターが画面に登場する(もしくはその存在が暗示される)時に限って叩かれる。
つまり今回の『ターミネーターLIVE』において、和太鼓はターミネーターの“心臓”を目に見える形で実体化した楽器、という役目も果たしているのである。その“心臓”がリズムを刻み、脈を打つことで、ターミネーターが画面の中で大暴れをしながら、サラとカイルを追い詰めていく。そのように捉えながら『ターミネーターLIVE』を楽しんでいただくと、巨大な和太鼓を用いた理由が理解できるはずだ。
前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)
I’ll BE BACK!!!究極の悪!究極の非情!ついにあいつが帰ってくる!興奮!熱狂!緊迫!感動!大迫力の「ターミネーター」シネマコンサートが日本で世界初演!
ターミネーターLIVE