文化庁委託事業「平成29年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
新進芸術家海外研修制度の成果

『明日を担う音楽家による特別演奏会』

◎新進芸術家海外研修制度
文化庁では、将来我が国を担う芸術家を養成するため、昭和42年度から若手芸術家を海外に派遣し、研修の機会を提供する「新進芸術家海外研修制度」を実施しています。これまでに派遣された芸術家は、3,400人を超え、現在の我が国芸術界の中核的な存在として国内外で活躍しています。

2018年 2月6日(火) 19:00開演(18:30開場)

東京オペラシティ コンサートホール

料金 S席 3,000円  A席 2,000円  B席 1,000円
(税込/全席指定)

※未就学児入場不可

■指揮:大勝秀也   管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団


■出演者(留学年度・留学先)・演奏曲目(予定)

清野 友香莉 ソプラノ <平成27年度・ニュルンベルク>
ドリーブ『ラクメ』より「若いインドの娘はどこへ」

今野 沙知恵 ソプラノ <平成26年度・ニュルンベルク>
ストラヴィンスキー『放蕩児の遍歴』より「トムからの便りもない」

種谷 典子 ソプラノ <平成28年度・ルガーノ>
プーランク『ティレジアスの乳房』より「いいえ、旦那様」

藤井 麻美 メゾソプラノ <平成28年度・ペーザロ>
ロッシーニ『セビリアの理髪師』より「今の歌声は」

伊藤 達人 テノール <平成28年度・ベルリン>
ワーグナー『ローエングリン』より「はるか遠い国に」

小堀 勇介 テノール <平成27年度・ボローニャ>
ロッシーニ『オテロ』より「どうして聞き入れてくれないのだ」

原田 勇雅 バリトン <平成27年度・パルマ>
ジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』より「祖国の敵」

門間 信樹 バリトン <平成26年度・ニューヨーク>
マスネ 『エロディアード』より「儚い幻影」

 

※重唱曲の演奏もあり。 ※曲目は変更になる場合がございます。


■主催:文化庁 公益財団法人東京二期会 ■制作:公益財団法人東京二期会

お問合せ・ご予約: チケットスペース 03-3234-9999
月〜土10:00〜12:00/13:00〜18:00 (日・祝は休み)
※チケット発売日及び公演開催の日曜・祝日は営業いたしております。
2017年11月26日(日)発売

清野 友香莉 ソプラノ (平成27年度・ニュルンベルク)
ニュルンベルクという歴史ある町での研修は忘れがたい、とても貴重な時間でした。私を快く受け入れ、指導してくださったマリア・カヴァッツァ先生は、楽譜に書かれた平面的に見える音符をどのように立体的に表現できるかを、あらゆる知識をもって私に伝えてくださいました。今回歌わせていただきます「鐘の歌」は歌詞のないヴォカリーズで始まります。ラクメの感情をヴォカリーズのみでどこまで表現できるのか、自分自身への挑戦として選曲いたしました。いつか『ランメルモールのルチア』や『マノン』、『ハムレット』のオフィーリアといった、命をかけた愛に生きる女性を演じたいと強く思っております。最後に、こうした素晴らしい演奏会に出演させていただけますこと、そして充実した研修生活を支えてくださった皆様方に、この場をかりて心より感謝申し上げます。

今野 沙知恵 ソプラノ (平成26年度・ニュルンベルク)
ニュルンベルクでの研修は、充実し、また自身の新境地を開いた1年でした。恩師のマリア・デ・フランチェスカ=カヴァッツァ先生の下でドイツ古典派、特にモーツァルトのオペラを中心に取り組みました。発声技術から音楽性などを教わり、表現力を高める事に尽力致しました。
さて、この度演奏致しますソロの曲は20世紀に作曲されたアリアです。この曲は研修終盤にカヴァッツァ先生の勧めで取り組む事になりました。この様な曲を演奏する際も基盤にはモーツァルトを演奏する際の技術が必要である事、またこの役が自身のレパートリーの一つになる事に気づく事が出来ました。研修の経験を糧に、今後も聴き手の心に届く演奏をする歌手を目標に精進致します。

種谷 典子 ソプラノ (平成28年度・ルガーノ)
歌唱技術向上を目指し、妥協のないレッスンに心が折れかけながら、必死に喰らい付く日々。言葉も未熟で、声も萎縮していた中で、自身を解き放つことができたのが『ティレジアスの乳房』でした。研修中も緊張感のあるコンサートやコンクールで幾度となく私を助けてくれたこの曲。そんなある意味慣れている曲ですが、歌い込んだからこそついてしまった余計なものを極限まで削ぎ落とし、言葉と音楽を純粋に伝えることのできるよう、最後まで妥協を許さない師と取り組んできました。このアリアは、私の調子を確認する曲のひとつになっているように思います。この作品だけでなく、これから取り組むもの全てに丁寧に向き合いたいと考えています。

藤井 麻美 メゾソプラノ (平成26年度・ニュルンベルク)
一年間のイタリア・ペーザロでの研修は、Inga Balabanova、Carlo Morganti両氏のもとモーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニを中心に毎日研鑽を積みました。
その中で、沢山のコンクールやオーディションに挑戦できた事が実を結び、賞の受賞及び翌年のイタリア内劇場や音楽祭での役をいただくことができました。
夏にマチェラータ音楽祭に携われた事や、様々な国の歌手と出会えた事も良い刺激となりました。イタリアの芸術や文化、人、全てが自分を成長させてくれました。
今回の研修を糧に、どんな役柄も説得力を持って演じられる魅力あるオペラ歌手へと更に成長していきたいです。
このような貴重な研修を出来ましたのも、新進芸術家海外研修制度があり、ご指導やご協力、応援をして下さった方々のお蔭と心より感謝しております。

伊藤 達人 テノール (平成28年度・ベルリン)
2016年12月、クリスマスのテロ直後の暗く寒いベルリンで研修生活が始まりました。
渡独当初、孤独感や不安で心が折れそうにもなりましたが、多くの出会いに助けられ充実した1年を送ることができました。ベルリンでの生活は、30年間日本で生活してきた私には刺激的な時間であり、とても貴重な機会になりました。そこで得た感動や経験を忘れることなく、これからの日本のオペラ界を盛り上げていける歌い手になっていきたいと思います。
 研修ではユーゲントヘルデンテールのロールを中心に勉強してまいりました。その成果をお聴きいただきたく、本日はローエングリンのアリアを歌わせていただきます。

小堀 勇介 テノール (平成27年度・ボローニャ)
私が今回の研修で最も力を入れたのはイタリア・オペラの伝統的歌唱法であるベル・カント唱法の修得でした。ボローニャでは師匠からロッシーニ作品を演奏する為に必要な技術の修練に明け暮れ、ペーザロでは故アルベルト・ゼッダ先生の下で音楽そのものに対する見識を深めることができました。本日演奏する曲はそれら全ての研修成果を披露する為に最も相応しいものです。
昨年はコンクールへの入賞を果たし、フランスやイタリアで歌う機会にも恵まれ、充実していたと同時に新たな課題も見つかりました。今後は自身のロッシーニ演奏に更なる磨きをかけ、世界の舞台で評価されるオペラ歌手になるべく活動を続けます。今後とも温かくお見守りください。

原田 勇雅 バリトン (平成27年度・パルマ)
このような機会を頂戴し、心から感謝しております。研修地のパルマは、作曲家ヴェルディの故郷です。研修中は、様々なレッスンやオペラ、世界中から来訪する留学生や演奏家によるコンサートの中で、イタリアの声の伝統とはどんなものなのか、その音楽の美しさ、感動はどこから湧き上がるのか、日々考察していました。現地で見た街並みや美しい景色、お世話になった人々との思い出は一生の財産です。演奏家として広い視野に立って、心身を磨き、歌の呼吸やレガートの中に、人の温もりと情熱を感じられるような歌手を目指したいと思います。また、その活動が社会や地域に活かされるように努力していきたいです。歌劇『アンドレア・シェニエ』のアリアは、研修中にも度々演奏した曲。そのドラマを表現できるよう、精一杯演奏したいと思います。

門間 信樹 バリトン(平成26年度・ニューヨーク)
2012年に渡米し、文化庁の海外研修制度の期間を含め在米6年目を迎えようとしています。研修先となったマネス音楽院ではレッスン、音楽解釈はもとより、フィジカルなトレーニング、舞台語発音の授業も受講。もともと独仏英語の発音は得意としていましたが、よりアカデミックに理解することを求められるため、自然でかつ舞台語として相応しい発音を徹底して学びました。今回も仏語の歌を選んだので、培ったものを発揮できたらと思います。ヨーロッパが研修先として選ばれる事が多い中、私はアメリカが肌に合っているのでしょうか、予定より長く滞在していますが、今後は日本での活動も増やし、音楽的にも人間的にもあちこちで歓迎される歌手でありたいと思っています。